女教皇は、白とブルーの衣装を身にまとい、足元に月を置き、ひとり静かに座っています。
彼女の役目は神託を得ること。
ご神託は彼女がベールの下に隠している巻物に記されています。
これは律法の書とも言われ、シンプルに言うなら、そこには神の愛があります。
皆さんは「神の愛」と聞いたときに何をイメージするでしょう?
小さな頃に好きなだけ甘えさせてくれ、全てを許してくれた母のような愛でしょうか?
もちろんそれは大正解で、私たちが思う以上の愛をいかなる時も神様を与えてくださっています。
ただ、このカード数字はⅡ(2)。「「2」はこの世に陰と陽という「一つのものには必ず相反する側面が存在すること」を意味します。
「光と闇」「表と裏」「静と動」のように。「神の愛に陰陽がある」という言い方はしませんが、神の愛にも「甘い蜜のような愛」と「愛あるゆえの試練」があります。
神に愛されれば愛されるほど、期待されれば期待されるほど、悲しいかな試練は大きくなります。
神の子としてこのようにを生を受け、神の愛を誰よりも受けたイエス様が、十字架に磔にされ、死ななければならなかったように。このカードは「神の愛とは甘い蜜だけでなく、試練を伴う」という知識を私たちに与えてくれます。
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