神は救いのために嘘をつく
方便という名の愛
以前、みこさん(仮名)というお客様がいらっしゃいました。
彼女には好きな人がいました。
けれどその彼には、奥様も子どももいて、
さらに他に想っている人までいる様子でした。
それでもみこさんは真剣でした。
「彼とは特別な運命のご縁を感じるのです」
正直、わたしは心の中で
「そうかなあ……?」と思いました。
けれど占ってみると、
神様のお答えはこうでした。
「みこさんは彼と幸せな結婚ができる」
ええ?
と思いました。
けれど、そのままお伝えすると――
「やっぱりそうですよね!!
他の占い師の方にもそう言われました!」
それから何度も何度も、
彼とのことを占いました。
そのたびに答えは同じ。
「みこさんと彼は幸せな結婚ができる」
やがて、しばらくいらっしゃらなくなり、
半年以上経ってからご連絡がありました。
「先生、私は失恋しました」
驚きましたが、
その文面はとても静かでした。
そして、こう続いていました。
「恋は叶わなかったけれど
あの時、先生の占いがあったから
生きることができました。
また何かあればお願い致します」
―――――
仏教には
「うそも方便」という言葉があります。
目的達成のためには、
時に“真実そのまま”ではない言葉が
人を救うこともある、という意味です。
有名なお話に
「三車火宅の譬え」があります。
火事になった大きな家。
けれど子どもたちは遊びに夢中で危険に気づきません。
父親が
「危ないから逃げなさい!」と叫んでも聞きません。
そこで父親は言います。
「外に出たら、すばらしい乗り物をあげよう!」
子どもたちはそれを聞いて飛び出し、
命が救われました。
後に与えられたのは、
約束したものよりも
もっと素晴らしい乗り物でした。
ここにはとても深い意味がありますが、
それはまたの機会に。
―――――
神の世界では、
その方を救うために
あえて“今はまだ真実ではない言葉”を与えることがある。
それは嘘ではなく、
方便という名の愛。
あの時みこさんに必要だったのは、
「事実」ではなく、
「生きる力」だったのかもしれません。
あなたはどう思われますか。
#タロット説法
#方便
#神の愛
#占い蓮
#妙恭の気づき



















