妙恭帖 第三十帖
「神さまは、なぜ思い通りにならない人をそばに置くの?」
「なんで言った通りにしてくれないの?」
「そっちじゃないって!」
これ、
たぶんわたしの両親が、わたしに思っていたことだと思います。
「こうすればうまくいくのに!」
と、ついつい相手を動かしたくなる。
家族、恋人、子ども、部下、弟子、友人……。
大切な人ほど、こうなりやすいものです。
今日の魂の鎖は、
「相手が私の思う通りになれば、すべてうまくいく」
という思い。
でも、その人にはその人の人生があります。
こちらから見れば遠回りでも、
その人には必要な道かもしれない。
失敗しそうに見えても、
その失敗を経験する必要があるのかもしれません。
わたしが20代後半の頃、
「専門学校に行くことにした」
と両親に話したことがあります。
その頃、四柱推命を学んでいたわたしは、
陰陽五行をもっと深く学びたいと思うようになり、専門学校の扉を叩きました。
心理学やアロマも勉強することになり、
仕事の形も変えなければならなかったので、両親に報告したのです。
すると、普段ほとんど怒らない父が大激怒。
「そんな歳になって、何の勉強をするっていうんだ!
普通なら結婚する年だろう!」
母も、最初は父と同じ意見のようでした。
今日のタロットは皇帝。
皇帝には、
「導く」
「守る」
「秩序をつくる」
という力があります。
でも、その力が強くなりすぎると、
「私が正しい方向へ連れていかなければ」
になってしまいます。
きっと父も母も、
娘を間違った道へ行かせまいと、懸命だったのでしょう。
けれど、話しているうちに母が、
「妙恭は、人の役に立つために勉強したいのね」
と言ってくれました。
もしかしたら母は、その時、
「妙恭には、妙恭の人生があるんだ」
と気づいてくれたのかもしれません。
『タロットは神さまが、私たちの魂を自由にするために与えてくださったバイブルです』
魂を自由にするということは、
自分の魂だけを自由にすることではなく、
相手の魂も、その人の人生を歩けるように自由にしてあげること。
なのかもしれません。






















