妙恭帖 第二十五帖 「神さまは、なぜ遠回りをさせるの?」

妙恭帖 第二十五帖
「神さまは、なぜ遠回りをさせるの?」

わたしは22歳の時、
初めてお見合いをしました。

お相手は年上で、とても良い方。

けれど、
なぜか「この人と結婚する」という感じがせず、
ご縁には至りませんでした。

ありがたいことに、
その後も本当にたくさんの方から
ご紹介をいただきました。

親戚のおばから。
父の教え子の方から。
会社に来ていた保険屋さん。
職場の先輩。
友人。

そして、
師匠からご紹介いただいたことまであります。

みなさん条件も良く、
家庭環境もしっかりされた方ばかりでした。

わたし自身も、

「早く結婚して、幸せになりたい」

そう思っていたので、
結婚相談所に入っていた時期もあります。

一日に二人と
お見合いをしたこともありました。

20代、30代が集まる
趣味の会に参加したこともあります。

それなりに、
いや、かなり頑張っていたと思います。

ところが、なぜか。

「この人なら結婚してもいいな」

と思った方からは振られ、

そうでもない方からは
ものすごく好かれる。

なかなかうまくいきません。

そのうち、
友達は次々と結婚して、
子どもが生まれ、

少しずつ話題も変わっていきました。

「なんで、わたしは結婚できないんだろう?」

「わたしの人生って、
遠回りばかりだなぁ」

そんなふうに思ったこともあります。

今日のカードは

「運命の輪」。

わたしはずっと、

「結婚」

という目的地に向かって
一生懸命走っていたのだと思います。

でも神さまは、
わたしが思い描いていた場所とは
違うところへ運んでいきました。

人生には、

頑張ったからこそ
手に入るものもあります。

でも、

どんなに頑張っても
自分の思い通りにはならないこともあります。

「あんなに頑張った日々は、
無駄だったのかな?」

そう思ったこともありました。

でも、
今ならわかります。

わたしは、

「結婚すれば幸せになれる」

と思っていたけれど、

結婚していない今のわたしが
不幸なわけではありません。

それどころか、

こんなにもたくさんの人が
わたしのことを気にかけ、

「この人なら妙恭ちゃんに合うんじゃない?」

と、ご縁を探してくださった。

考えてみれば、
ものすごくありがたいことです。

こんなに紹介していただいたなんて、

ちょっと自慢してもいいかも……

なんて、今では思います(笑)

ほんとうに申し訳ないくらい、
たくさんの方が
わたしの幸せを願ってくださいました。

わたしって、
恵まれていたんだな。

そう思います。

神さまは、
時々わたしたちを遠回りさせます。

でも、

遠回りしたからこそ
見える景色があります。

手に入らなかったものの代わりに、

そこで出会った人。
受け取った優しさ。
気づいた愛。

それらは全部、
その道を歩かなければ
受け取れなかったものなのかもしれません。

運命の輪は、
いつも自分の思い通りに回るわけではありません。

でも、

あとから振り返った時、

「ああ。
ここへ来るために、
あの道があったんだ」

と思える日が来ることがあります。

もしかしたら神さまにとっては、

遠回りなんて、
最初からなかったのかもしれませんね。

今日もすてきな良い一日を~~♪