妙恭帖 第十八帖 「『嫌われちゃいけない』という鎖」

妙恭帖 第十八帖

「『嫌われちゃいけない』という鎖」

鑑定のお客様のTさん。

Tさんはここ数年、
お仕事のことで何度となく
いらっしゃっています。

Tさんには、少し困った上司がいるそうです。

とにかく、

「自分の言うことを聞かないと、評価を落とすぞ」

そんな空気を出してくる方なのだとか。

昭和の名残のように、
飲み会には付き合わなければならない。

カラオケでは、
上司の知っている曲を歌わなければならない。

仕事で新しいアイデアを出しても、
なかなか聞いてもらえない。

そんなことが続くうちに、
Tさんはいつの頃からか、

「もう、嫌われないようにだけしていよう」

と思うようになったそうです。

本来、その会社のオフィスは
フリーアドレス。

どこに座ってもいいはずなのに、

なぜかTさんだけは、

「ここに座るように」

と席まで指定されているそうです。

Tさんは言われた通りにしています。

でも、

「それが嫌で嫌で仕方がないんです」

と話されていました。

本当は断りたいのに、

「いいですよ」

と言ってしまう。

「それは違う」と思っているのに、
笑って合わせてしまう。

疲れているのに、
誘いを断れない。

誰かが不機嫌になると、

「私、何か悪いことしたかな」

と心配になってしまう。

一見すると、
とても素直で、
人に合わせられる人に見えるかもしれません。

でも、その奥には、

「嫌われたら、評価が下がってしまう」

という怖さが
隠れていることがあります。

人に嫌われないように生きようとすると、

いつの間にか、

自分自身に嫌われる生き方

になってしまうことがあります。

誰かに「NO」と言うことは、
その人を否定することではありません。

それは、

自分の魂にも「YES」と言ってあげること。

今日のタロットは、

「正義」

正義のカードは、

「みんなに好かれなさい」

とは言いません。

人の顔色ばかりを見るのではなく、

「あなた自身の心にも、公平でありなさい」

と教えてくれるカードです。

他人の気持ちばかりを大切にして、

自分の気持ちは
いつも後回し。

それでは、
本当の意味での「正義」とは
言えないのかもしれません。

だから私は、
正義のカードから
こんな神さまの声を感じます。

「人を大切にするように、
あなた自身も大切にしなさい。」

嫌われることを恐れて、
自分の心を曲げなくていい。

すべての人に好かれなくてもいい。

あなたがあなた自身を
裏切らないことのほうが、
ずっと大切なのです。

タロットは神さまが、
私たちの魂を自由にするために
与えてくださったバイブルです。

正義のカードは、

「嫌われない人になりなさい」

ではなく、

「自分の心に嘘をつかない人になりなさい」

と教えてくれているのかもしれません。

今日もひとつ、
あなたの魂を縛っている鎖が
ほどけますように。