妙恭帖 第二十帖 「『わかってもらわなきゃ』という鎖」

妙恭帖 第二十帖

「『わかってもらわなきゃ』という鎖」

「そんなことを言いたいのではないです!」

「いや、重要なのはそこじゃなくて!」

「そんなこと言ってませんってば!」

もーーー。

師匠と話していると、
こんなことは日常茶飯事です。

あ。

師匠のことは大尊敬していますし、
とーーっても大好きですよ。

でも、

「話が通じない……」

「どうしてわかってもらえないの?」

と思うこともあります。

こういうこと、
みなさんもありませんか?

最初はただ、

「わかってほしい」

だったはずなのに、

いつの間にか、

「わかってもらうまで、この気持ちを手放せない」

になってしまう。

ここが今日の“鎖”です。

でも、今ならわかります。

人には、
それぞれ違う人生があります。

育った環境も、
経験も、
価値観も違います。

だから、
どれほど言葉を尽くしても、

すべてをわかり合えるとは限りません。

でも、

「わかってもらえない=私が間違っている」

ではないのです。

相手に理解してもらえなくても、

私は、
私の気持ちをわかってあげることができます。

ここで今日のタロットです。

今日の一枚は

「女教皇」。

女教皇は、

外からの評価や騒がしさから離れ、
静かに自分の内側へ向かうカードとして読めます。

私はこのカードから、

「答えを外に求め続けるのではなく、
自分の魂の声を聴きなさい」

という神さまの教えを感じます。

誰かに、

「あなたは正しいよ」

「あなたの気持ち、わかるよ」

と言ってもらえなくても、

神さまと自分自身だけは、
その心を知っています。

タロットは神さまが、
私たちの魂を自由にするために
与えてくださったバイブルです。

女教皇は、

「わかってもらいなさい」

ではなく、

「まず、あなたがあなたを
わかってあげなさい」

と教えてくれているのかもしれません。

……というわけで。

最近の私は、

「きっと師匠は宇宙人なんだ」

と思うようにしています。

話がまったく噛み合わない時は、

「仕方ない。
だって宇宙人だもんね」

と思い、

ものすごく話が合って
会話が弾む時は、

「まあ……!
私は今、宇宙の彼方からいらした偉大なお方から
理解を得ているのだわ✨」

と思うことにしています。

そうすると、

「わかってもらわなきゃ!」

と必死になっていた自分が、
ちょっとおかしくなってきます。

わかってもらえないことがあってもいい。

それでも私は、
私の心を置き去りにしない。

誰かにわかってもらうことより、

まずは自分が、
自分のいちばんの理解者でいてあげましょう。

鎖がひとつ外れると、

魂は、また少し自由になります。